青木島遊園地(長野市)
長野市は廃止する方針の青木島遊園地について市議会議員が市の担当者に問い合わせる様子を動画投稿サイトで無断でライブ配信し、公正な職務執行を妨げたなどと議会に申し入れました。これを受け、市議の政治倫理条例に基づく政治倫理審査会が初めて設置される見通しとなりました。
市によると、小泉一真市議(56)は1月、市が廃止の方針を決めた「青木島遊園地」について電話で市職員に問い合わせる様子を動画投稿サイト「YouTube」で承諾を得ずにライブ配信したということです。
資料 長野市役所
市はこれを受け、2月3日までに議会に荻原健司市長名で小泉議員の行為は「職員に心理的圧迫を与え、委縮させる」「議会と理事者側の信頼関係を崩す」などといった趣旨の申し入れを行いました。
その後、開かれた議会運営委員会では政治倫理条例に抵触する可能性があるなどとして政治倫理審査会を設置し、議員の処分なども含めて検討すべきとしました。
審査会は市議から議長に設置を請求でき、2会派以上で定数の12分の1以上であることが条件です。
設置されれば長野市議会では初めてとなります。
小泉市議はNBSの取材に「ライブ配信についてはコメントしない」としましたが「荻原市長による議会への政治的な挑戦で断じて許されない」「青木島遊園地廃止反対に取り組んでいることへの意趣返しだ」とコメントしています。
青木島遊園地は「子どもの声がうるさい」という一部住民の苦情をきっかけに、市が廃止にする方針を決めています。
小泉市議は去年12月、この苦情を寄せた住民の自宅を特定した動画をYouTubeに投稿し、議長から文書で厳重注意を受けていました。
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