長野放送
1月10日は110番の日。長野県内出身のアイドルが、一日通信指令課長として適正利用を呼びかけました。一部のスマホの機能で誤って発信されるケースも相次いでいます。
一日通信指令課長に任命されたのは、アイドルグループ「仮面女子」のメンバーで安曇野市出身の森下舞桜さん(20)。
「仮面女子」・森下舞桜さん:
「ライブの控室に変な男の人が乱入してきました。危ないので早く来てください」
ライブ会場に不審者が現れた想定で、110番通報を体験しました。
「仮面女子」・森下舞桜さん:
「今、私もここで学んだんですけど、焦らず正確に伝えて身を守れるよう」
森下さんはJR長野駅前でもチラシを配り適正利用を呼びかけました。
2022年、県内で受理した「110番」は10万3015件。(前年8万2716件)前の年に比べ2万件以上増えました。このうち6600件が「緊急性がない通報」。2万4000件が「誤発信」や「いたずら」です。
「緊急性がない通報」では「あの施設の電話番号を教えてほしい」「スマホの使い方が分からない」といった内容もありました。
また、2022年に急増したのが「誤発信」。前の年の2.6倍の1万3000件余りにのぼりました。
原因はスマートフォンの基本ソフトのうち「アンドロイド」に追加された緊急通報機能。電源ボタンを5回以上連続で押すと、110番など緊急通報先に自動で電話する機能です。
ポケットの中やかばんの中に入れ、知らないうちにつながっているケースが多いということです。この機能はスマホの設定から緊急連絡先を変更できます。
通信指令課・矢島英則課長:
「本当に警察を必要としている人の110番通報を圧迫してしまって、重大な事件・事故につながりかねないと非常に危惧している。自身のスマホの設定をよく確認していただければ正しい110番の通報に至ると思う」
県警は改めて適切な利用を呼びかけています。
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