入館したフォロワーに1月4日からプレゼントする新旧入場券のしおりとブックカバー=富士見町井戸尻考古館
長野県富士見町池袋の井戸尻考古館が運用する公式ツイッターのフォロワー数が、開設から約10カ月で2000人を突破した。同館は新年の開館日となる4日から入場券をリニューアル。感謝の思いを込めて、新旧の入場券をデザインした特製しおりとブックカバーを作り、入館したフォロワー(閲覧登録者)に同日からプレゼントする。
新型コロナ対策に伴う2022年2月の臨時休館を機にアカウントの運用を開始。縄文土器の実物、複製、模造品の中から実物を当てるクイズや学芸員の”推し土器”などの企画が人気を集め、中には約11万人が閲覧した投稿もあった。1週間に5~10人ほどのペースでフォロワー数が順調に増えているという。
特製しおりは3種類・4色で、デザインの中には井戸尻らしい”遊び”もある。入館時にフォロー画面を表示してブックカバーとセットで好きな物を選んでもらう。期間は3月末までとし、冬季の入館者増にもつなげる。
「縄文だけでなく、歴史や民俗に関心のある人まで幅広くフォローしていただいている。いろいろな学問を取り入れる井戸尻の研究姿勢が支持されていると思う」と同館学芸員の平澤愛里さん。「SNS(交流サイト)もきっかけにして来館してもらい、富士見町への関心や興味を高めていただけたら」と話す。土偶の聖地で、4500人を超えるフォロワー数を誇る山梨・釈迦堂遺跡博物館に「少しでも近づくこと」が目標だ。
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