菅の台バスセンターでバスを待つ登山者に登山届の提出を呼び掛ける相談員
中央アルプス地区山岳遭難防止対策協会(遭対協)は29日、長野県駒ケ根市の菅の台バスセンター付近に登山相談所を開設した。相談員が午前7時30分から同10時まで常駐。登山計画や装備などの相談に乗るほか、登山届の提出など安全な冬山登山を呼び掛けている。開設期間は来年1月3日まで。
相談所は年末年始休暇が始まり、冬山を楽しむ登山者の入山が本格化した時期に開く。相談員の伊藤勝さん(72)は「第一に装備。必ず使ったことのある物を持っていくことが大切」とする。「中央アルプス駒ケ岳ロープウェイ」のしらび平駅に向かうバスを待つ登山者に対し、装備が十分であるかを確認している。
冬山は雪崩に巻き込まれて命を落とす事故に遭う危険があり、「雪崩の発生は天候に左右される。事前に天気図を見るなど天候を十分に把握しておくことが必要」。遭難対策として食料や十分な装備、登山計画書の提出、冬山登山経験者の同伴なども呼び掛ける。計画書はインターネットや中ア千畳敷にあるホテル千畳敷でも出せる。
ロープウェーを運行する中央アルプス観光(同市)によると、「ネットの普及で冬山の情報が入りやすくなり、ここ5、6年は冬山登山を楽しむ人が増えている」という。「年末にかけて登山者が増える」とし、十分な装備を備えた上で登るように呼び掛けている。
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