青木島遊園地(長野市)
長野市の公園廃止問題の続報です。住民からの「子どもの声がうるさい」という苦情をきっかけに廃止になった経過に波紋が広がっていますが、荻原市長は「地域でも話し合った結果だ」とし、「廃止決定」は見直さない考えを示しました。
【動画で見る】『公園廃止』 住民特定、個人攻撃を危惧…荻原健司長野市長「誹謗中傷はやめて」
■1軒の苦情から公園廃止へ
青木島遊園地(長野市)
長野市の青木島遊園地。地域の要望で2004年に市が開設しましたが、まもなく1軒の住民から「子どもの声がうるさい」などと苦情が寄せられるようになりました。
青木島遊園地を巡る経緯
その後、市も遊具の移設や出入り口の位置を変えるなど対策してきましたが解決せず。2022年1月には地元区長会の要望もあり市は2023年3月での廃止を決めました。
長野市役所
この問題を一部メディアが報じると、全国に波紋が広がり、12月8日夜までに市には「なぜ廃止するのか」「1軒の住民の意見で決めていいのか」など300件を超える意見が寄せられているということです。
■長野市は公園廃止見直さず
長野市議会(2022年12月9日)
9日の市議会では小泉一真議員が廃止の決定を見直すよう市に求めました。
長野市・荻原健司市長(長野市議会 2022年12月9日)
市長は…
長野市・荻原健司市長:
「地域の皆さんが話し合った結果、地元から廃止の要望がなされたことに対して、私としても非常に苦しい判断でしたけど、このまま手続きを進めさせていただきたい」
市長はこのように述べ廃止の決定を見直さない方針を示しました。
■荻原健司市長「誹謗中傷はやめて」
青木島遊園地周辺の地図(Google Earthより)
遊園地の近くには小学校や児童センター、保育園があります。2021年3月から児童センターは子どもたちに遊園地を使わせないよう決め、そのほかの子どもたちもほとんど遊園地を使わない状況が続いています。
市は、遊園地に代わる児童センターや保育園の遊び場について、青木島小学校の校庭を活用するよう検討しているということです。
青木島遊園地(長野市)
この問題をめぐっては、インターネット上で苦情を寄せた住民を特定したり、誹謗中傷したりする動きも出てきていて、荻原市長はこう呼びかけています。
長野市・荻原健司市長:
「個人攻撃的な様相が見受けられるのは大変危惧している。こういうことにならないように皆さんにお願いしたい」
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