伝統の「ねずみ大根」
辛くておいしい伝統の味です。長野県坂城町で特産の「ねずみ大根」の収穫が最盛期を迎えています。その辛味の効いたおろし汁で食べるおしぼりうどんも、まさに旬の味。町を挙げて盛り上がっています。
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■ ねずみ大根 収穫最盛期
「ねずみ大根」のおろし汁で食べる「おしぼりうどん」
温かいうどんを、辛い大根のおろし汁につけて食べる坂城町の郷土食「おしぼりうどん」。
おしぼりうどん
上田市から:
「おいしいんだけど、辛いのがきますね。大根とれる時期だから(食べるなら)今ごろじゃないですかね」
この時期、店には県内外から多くのファンが詰めかけます。おしぼりうどんに欠かせない、あの大根のおいしい時期を知っているからです。
びんぐし亭・矢幡和香子さん
びんぐし亭・矢幡和香子さん:
「寒くなってきたけど、みんなに食べてもらって体を温めてほしい。やっと、ねずみ大根の時期が来た」
坂城町特産の「ねずみ大根」。今が収穫最盛期です。
びんぐし亭・矢幡和香子さん
びんぐし亭・矢幡和香子さん:
「いい大根ができてますね」
びんぐし亭の店主・矢幡さんは、町内の生産者でつくる「振興協議会」会長も務めています。この時期は店に畑にと大忙し。今年は天候にも恵まれ豊作だということです。
びんぐし亭・矢幡和香子さん:
「出来栄え、とってもいいです。味的にも辛いです。本来のねずみ大根の姿が、今年はとれて味わえる」
■ 江戸時代から伝わる「伝統野菜」
ねずみ大根
ふっくらとした形と尻尾のような細い根が「ねずみ」を連想させることから、その名がついたと言われる「ねずみ大根」。江戸時代、長崎から伝わったとされています。
小石混じりの坂城の土壌が栽培に適していたことから地域に根付き、2007年には「信州の伝統野菜」に認定されました。
坂城町のねずみ大根の畑
俳人・松尾芭蕉が「更科紀行」で詠んだ、「身にしみて 大根辛し 秋の風」は、この地で詠んだ句とも言われています。
町を代表する特産品ということで…
坂城町のマスコットキャラクター「ねずこん」
町のマスコットキャラクター「ねずこん」は、ねずみ大根がモチーフです。町を挙げてPRに力を入れる一方で、心配な側面もあります。高齢化が進み、この10年で生産者は35人から23人と10人以上、減少しています。
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