生徒たちと地元住民による合唱
特集は、地域に溶け込む子どもたちの居場所です。長野市川中島町に塾を開いた男性が、通信制高校とフリースクールも開設。住民も参加できる初めての文化祭も開くなど、地域と共に歩む活動を進めています。
【動画で見る】地域に溶け込む「子どもたちの居場所」 住民参加で初の文化祭
■ 通信制高校とフリースクールが初の「文化祭」
川中島駅前文化祭(長野市・11月3日)
バンドの演奏に、クラフト作品の展示販売。11月3日、長野市の川中島駅前にある通信制高校とフリースクールが共同で初めての「文化祭」を開き、地域住民も足を運んでいました。
クラフト作品の展示販売コーナー
川中島高等学園3年・小林楓さん:
「どれくらい人が来るのか初めてで分からなかったんですけど、いろんな人が来てくれて、私たちもうれしかった」
住民:
「(生徒たちが)一生懸命やってくれている。盛り上げてくれるので(地域が)いい感じに」
川中島高等学園・フリースクール未来 代表・安部映樹さん
企画したのは、代表の安部映樹さん(60)です。
川中島高等学園・フリースクール未来 代表・安部映樹さん:
「(生徒には)いろんな人と触れ合うとか、仲間同士でチームワークよくやってみるとか、そういうことが(文化祭で)自然に感じられたらいいなと」
■ 子どもたちと地域を元気に
川中島駅前に塾「学び舎 かなえ」を開講(2018年取材)
子どもたちと地域を元気にする。それが安部さんの取り組むテーマです。
安部さんは元中学校教師。その後、出版社に勤めていましたが、教育への思いが残っていて4年前、川中島駅前に塾を開講。子どもたちの学習支援を始めました。
安部映樹さん(2018年取材):
「私の育ったここの地域の子どもたちのために、何かできることがないかなと思って考えて、塾をやることにした」
川中島は安部さんの地元。久しぶりに戻ると駅前の商店街はかつての活気を失っていました。
定期的にマルシェも
そこで塾が入る建物の1階にカフェをオープン。定期的に「農産物マルシェ」も開いています。安部さんの中ではどれも、子どもたちと地域を元気にする点でつながっています。
安部映樹さん(2018年取材):
「何かにぎわいを取り戻せることができないかと。ここに来れば誰かいて、出会えるような場所になっていけばと思うし、世代を超えた交流ができればいい」
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