長野県下高井農林高校の生徒
10月14日、長野県上田市の住宅街に現れたクマ。柿やクルミの実を食べていました。こうしたクマを減らそうと、木島平村の高校生が放置された柿を収穫する取り組みを行っています。
長野県木島平村で柿を収穫しているのは下高井農林高校の2年生。
食べるために収穫しているわけではありません。
生徒:
「柿をクマが食べに来るので、それを取って被害を少なくしています」
近年、住宅街への出没が増えているクマ。
住宅の庭などに実る柿は収穫されないことも多く、エサを探すクマを誘ってしまう可能性があります。
木島平村でも放置された果実などが食べられる被害は9件報告されています。
生徒たちはそうした柿を収穫し、クマの被害を減らそうと取り組んでいます。
その名も…『シブガキ応援隊』です。
名付け親は中村泰久教諭。
もちろん「昭和の有名アイドルグループ」から取りました。
下高井農林高校・中村泰久教諭:
「シブがき隊」をカタカナのシブガキにして、応援、村の柿の木を取って少しでも村に恩返しをしよう(と命名した)」
この活動は今年で6年目。
つまり、6代目「シブガキ応援隊」です。
木島平村では、ことしクマの目撃件数が去年の2倍近い41件にのぼっています。
この日の朝も柿を収穫した地区で目撃情報がありました。
生徒たちは住民が高齢となり収穫できない木などあわせて3本から200キロの柿を収穫しました。
重機に乗って高い場所で作業する生徒:
「(Q、高いところ怖くない?)全然大丈夫です。(Qクマってそんなところまでくるの?)全然来ます。普通に(木を)登って来るんですよ」
高枝バサミで作業する生徒:
「意外と腕が疲れます。クマが減ってほしいです」
近隣住民は…
住民:
「こういった取り組みしてもらえてありがたい、高校生がやってくれてるというのがありがたい」
収穫した柿は29日に木島平村の道の駅で無料で配ることにしています。
長野放送[/MARKOVE]