来季のトップチーム昇格が内定している松本山雅U―18のFW田中想来。会見では色紙に「感謝」と記し、笑顔で抱負を語った
サッカーJ3松本山雅の下部組織(U―18)に所属し、来季のトップチーム昇格が内定しているFW田中想来(17)=松商学園高3年、長野県宮田村出身=が17日、同校で会見し、「自分を支えてくれたすべての方々にアルウィンで躍動する姿を見せられるよう、日々努力していきたい」と意気込みを語った。
田中想は宮田中学校進学と同時に松本山雅の育成組織に加入。高校2年時の昨季はU―18プリンスリーグ北信越で得点王に輝き、今季も2位と活躍した。松本山雅の鐡戸裕史フットボール部長は「FWとして得点力に優れ、背後に抜ける動き出しの質が非常に高い。物おじしない性格も魅力」と評価。5月に行われたAC長野との県選手権(天皇杯県予選)決勝では決勝ゴールを決め、その後Jリーグの公式戦にも出場可能な2種登録されてここまでリーグ戦7試合に出場している。
会見で田中想は「サッカーを始めた4歳の頃から憧れていたプロの世界に足を踏み入れるが、ここがゴールではない」と強調。ようやくスタートラインに立ったばかりだと自覚し、「これから毎日努力して、クラブの一戦力として戦えるように頑張りたい」と表情を引き締めた。
目標とする選手には、松本山雅でプロキャリアをスタートした日本代表FW前田大然(セルティック)の名前を挙げ、「タイミングのいい抜け出しからゴールを量産してチームを勝たせられる選手。自分もそうなりたい」と抱負。地元への思いを問われると、「南信地方の子どもたちには、自分の背中を見て一人でも多くサッカーを始めたい、プロになりたいと思ってもらえたら」と話した。
松本山雅の育成組織出身選手は、いずれも松商学園高に在籍したFW小松蓮(24)、GK神田渉馬(20)、MF稲福卓(20)に続いて田中想で4人目。トップチームへの直接昇格は神田と稲福に次いで3人目となる。
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