3年ぶりの利き酒イベントで諏訪の日本酒を楽しむ愛飲家ら
記念日「日本酒の日」の1日、長野県諏訪市内の日本酒蔵元5社の自慢の酒を飲み比べて楽しむイベント「酒蔵めぐり」が同市諏訪、元町の国道20号沿線で開かれた。新型コロナウイルス禍の需要減からの回復の一歩に、と5蔵が協力して3年ぶりに自主開催。限定500人の定員を上回る人気で、「ひやおろし」「秋あがり」などこの時期ならではのうま味に舌鼓を打った。
参加したのは「舞姫」「麗人」「本金」「横笛」「真澄」の5蔵で、屋外に2会場を設けて、各蔵のブースで5種類ずつ提供。諏訪地方の地元米を使った純米酒や、酒本来の複雑な味が楽しめるにごり酒、最高級の技をみせる純米大吟醸、梅酒など各蔵自慢の酒が愛飲家をうならせた。市内での利き酒イベントは久しぶりとあって、繰り出した人たちは「諏訪の酒はやっぱりうまい」「蔵元の個性が楽しめた」と喜んでいた。
蔵元側も「皆で酒を飲み楽しむ姿に久しぶりに触れて本当にうれしい。ようやくイベント再開の一歩が踏み出せた」(伊東毅伊東酒造社長)と感慨深げ。宮坂醸造の岩波正樹企画部課長は「会場の設営や提供の仕方など新型コロナ感染防止に知恵を絞った。イベント復活の一歩として次の開催につなげたい」と話していた。
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