長野県王滝村で開かれた追悼式(27日)
死者・行方不明者63人を出した御嶽山噴火災害から9月27日で8年。麓の王滝村では追悼式が開かれました。犠牲者の冥福を祈り防災への思いを新たにする1日となりました。
雄大な姿を見せた27日朝の御嶽山。8年前の9月27日、御嶽山が突然、噴火。58人が亡くなり、今も5人の行方がわかっていません。戦後最悪の火山災害となりました。
麓の王滝村では追悼式が開かれ、遺族ら50人が参列しました。
噴火で息子を亡くした・堀口純一さん:
「二度とこのような悲惨な災害が起こらないよう気象庁・自治体をはじめ関係者は背筋を伸ばして真剣に取り組んでいただきたい。それが犠牲者の供養になる」
娘を亡くした長山幸嗣さん:
「8年たとうが何年たとうが気持ちとか思いは一緒。来年、田の原口から登って娘の通ったルートで慰霊したい」
息子とその婚約者を亡くした・所清和さん:
「『二人仲良くやっているか』と声をかけさせていただいた。どうやって火山ということを(登山者に)知らせるか、ソフト面を充実していただきたい」
おいが行方不明・野村正則さん:
「この8年間、つらい思い、私もですけど。それ以上に(おいが)家に帰りたいという思いをしていると思う。来年こそは必ず見つけて家に連れて帰ってあげるよと伝えた」
王滝村の最高地点となる「王滝頂上」でも噴火時刻に登山者らが手を合わせました。
犠牲者が多く出た「八丁ダルミ」は現在も規制が続いています。阿部知事は「来年には規制が解除される予定」とした上で、一般開放の前に「不明者家族の捜索などができるようにしたい」としています。
噴火から8年、犠牲者の追悼と防災への意識を新たにする1日となりました。
長野放送[/MARKOVE]