長野放送
世紀の難工事を再現です。黒部ダム建設の苦労を知ってもらおうと工事の跡地に体験用のさく岩機を設置、長野県大町市は観光の目玉の一つになればと期待しています。
観光地としても人気の「黒部ダム」。完成までにおよそ7年を要した大工事の末、1963(昭和38)年に完成しました。
中でも軟弱な地盤と止まらない地下水が行く手を阻んだ「破砕帯」での工事は一番の難所。事故で多くの犠牲者を出し「世紀の難工事」と言われています。
当時、作業員はさく岩機を使って岩を掘り進めました。
多くの人の苦労で開通した「関電トンネル」の先にあるのが…「くろよん工事跡」です。
これまでも建設の歴史などを学ぶ場所となっていましたが16日から新たに体験用の「さく岩機」を設置しました。
大町市と当時、使われていたさく岩機を手掛けていたメーカーが協力。体験用に出力を抑えるなど手を加え「再現」しています。
市長も体験―
大町市・牛越徹市長:
「大きな役割を果たしていたと実感。多くの皆さんに自然のエネルギーの大切さ、つくり上げた先人の努力の結果を体感してほしい」
体験は旅行会社のツアーの一環として受け付けていて、大町市は新たな観光の目玉になればと期待しています。
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