足長神社御柱祭に向け、三之柱の垂れ幕に文字をしたためる諏訪清陵高校書道部
長野県諏訪市四賀の足長神社御柱祭に向け、諏訪清陵高校(同市)書道部は8月31日、三之柱に使う垂れ幕の文字を同校でしたためた。同柱を担当する四賀細久保・武津地区から依頼があり、制作。1、2年生の部員と関係者約20人を前に、代表生徒が布地に力強い墨文字を書き入れ、小宮祭の成功を願った。9月11日の建て御柱でお披露目する。
幕は長さ6.6メートル、幅60センチ。書き入れたのは、氏子が事前に考えた言葉で、コロナ禍で迎えた御柱への熱い思いと、次回への願いを込めたメッセージ。夏休み明けから練習を重ね、部員6人が文字を分担して連ねたという。最後の仕上げとして、行書体で地区名をつづった。
最後の文字を担当した2年の生徒(16)は「紙より難しかったけれど、躍動感のある筆遣いで表現できた」。部長の生徒(17)は「小宮祭を盛り上げる力になればうれしい」と話していた。
両地区の氏子でつくる細武御柱委員会広報担当の宮坂一彦さん(58)=同市四賀武津=は「心のこもった揮毫で立派な幕が完成した。いいフィナーレを迎えられそう」と目を細めた。
同委員会によると、2016年の御柱祭で同部が垂れ幕をしたため、好評だったため今回協力を求めた。今年7月には、部員と地元在住で2年の池上ふたばさんが「御柱御用」などと墨文字を記して元綱の木札を制作。細久保、武津の各公民館に飾られている。
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