諏訪湖に飛び込み、力強く泳ぎ始めた選手たち=下諏訪町の下諏訪ローイングパーク
長野県諏訪6市町村を巡るスワコエイトピークスミドルトライアスロン大会2022(県、諏訪6市町村、商工会議所・商工会、長野日報社、日本トライアスロン連合でつくる実行委員会主催)は25日、諏訪湖畔と八ケ岳山麓を駆け抜ける100キロコースで行われた。記念すべき第1回大会で全国から約700人の選手が出場し、諏訪地域全域を舞台に鉄人レースを繰り広げた。藤井雅之選手(36)=岐阜県下呂市=が4時間4分28秒で総合優勝した。
競技種目はスイム2キロ、バイク78キロ、ラン20キロの「ミドルディスタンス」で、個人部門に649人、3人で種目をつなぐリレー部門に16組が出場し、タイムを競った。
午前9時30分、下諏訪町の下諏訪ローイングパークでスイムが分散スタート。水温23.7度の諏訪湖に飛び込んで遠泳を終えた選手たちは、湖周から八ケ岳山麓に駆け上がり諏訪湖に戻るバイク、湖周でランに挑み、高島公園など市街地を通って諏訪湖イベントホール(旧東洋バルヴ諏訪工場跡地)にフィニッシュした。
長野地方気象台によると、25日の諏訪の最高気温は今年最高の31.3度。厳しい暑さの中、沿道では選手の家族や友人たちが「頑張れ」と声援を送り、約1200人のボランティアが運営を支えた。優勝した藤井選手は岐阜県職員。「暑くて過酷なレースだったが八ケ岳の絶景が疲れを癒してくれた。諏訪湖も泳ぎやすくて楽しかった」と笑顔で語っていた。
大会は地元トライアスロンチーム「SUWASUN(スワサン)」や県トライアスロン協会、若手経営者らが提唱し、20年10月に実行委を発足したが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて1年延期した。スワサン代表で大会事務局長の小島拓也さん(50)は「選手が飛び込んだ瞬間に涙が出ました」と語った。
開会式で、大会長で諏訪広域連合長の金子ゆかり諏訪市長は「記念すべき初回の大会。記録と記憶に残る活躍を期待している」とあいさつ。名誉顧問の後藤茂之厚生労働大臣は「大会は今後も続けていく。大会の成功と諏訪地域の団結を祈る」を激励した。
上位結果は次の通り。
▽男子 1、藤井雅之(岐阜)4時間4分28秒(スイム31分21秒、バイク2時間7分58秒、ラン1時間25分9秒) 2、星秀明(千葉)4時間7分35秒 3、橋本悠輝(神奈川)4時間11分26秒
▽女子 1、川崎由理奈(埼玉)4時間19分43秒(スイム27分1秒、バイク2時間25分22秒、ラン1時間27分20秒) 2、田中美沙樹(愛知)4時間27分5秒 3、太田麻衣子(千葉)4時間36分25秒
▽リレー 1、NSテクノロジーズ(太谷、森田、原田)4時間24分20秒 2、レモン&いちごみるく(平田、安田、猫)4時間28分27秒 3、チャレンジ(鎌田、両角、小林)4時間47分13秒
[/MARKOVE]