タブレット画面で商品を選んで買い物(長野県飯綱町・10日)
「買い物弱者」支援が期待される取り組みです。特殊なメガネでコンビニエンスストアの売り場をリアルタイムで見られる実験が始まりました。離れた場所から買い物が楽しめます。
タブレット端末を見つめる高齢者。画面に語りかけています。
参加者:
「それ1 つね」
実は、買い物中なんです。10日、長野県飯綱町と大手印刷会社の凸版印刷が始めた実証実験に10人ほどが参加しました。
画面に映るのは町内のコンビニエンスストアで、その場にいるように買い物が楽しめます。
飯綱町・笠井竜介DX推進室長:
「買い物弱者が飯綱町内も増えてきているという現状があって、リアルな画像を見ながら買えるというのは、買い物意欲の向上にもつながるし、有効な手段」
可能にしたのは、凸版印刷が開発した「スマートグラス」。店員がスマートグラスをかけると、映像がそのままタブレット端末に送られてきます。
利用者はパソコンやタブレットに映し出された商品を注文し、その後、自宅に届けられる仕組みです。
参加者:
「長いのでクリームの入った…これを2つ」
待つこと30分、商品が届きました。
参加者(80代):
「出ていかずにここで間に合うのが一番」
参加者(70代):
「見せてもらいながら自分で選べる、それが楽しかった。もう近々運転できなくなったら、こういうのがあったら便利かなと。会話しながらだし楽しい。今は大丈夫だけど今後、使うことになるかも」
最新技術で高齢者を救う新たな買い物の形。実験を重ねて来年度からの実用化を目指しています。
長野放送[/MARKOVE]