茅野市と市内の学校、保育園にユリ「コダイラ」の球根を贈った光子さん(中央)
長野県茅野市出身でスピードスケート五輪金メダリストの小平奈緒選手(相沢病院)の母光子さん=同市豊平=が2日、小平選手にちなんで命名されたユリの新品種「コダイラ」の球根約110個を市と市内の全小中高校、保育園に贈った。
オランダで品種改良された鮮やかなオレンジ色の花が特徴のユリ。小平選手が同国にスケート留学した縁から2020年に駐日大使が命名し、今年5月に初出荷。同30日にオランダ大使公邸(東京都)で球根約300個を小平選手に贈呈した。
この日は光子さんが市役所を訪問。小平選手からの手紙を代読し、「コダイラが皆さまの下で大きく花開き、心の癒やしになってくれれば」とメッセージを送った。光子さんは「娘がオランダの人たちに認めてもらえたと思うと誇らしい。子どもたちが花の成長を楽しみにして学校、保育園に行ってくれたら」と話した。
山田利幸教育長と保育園、学校の代表者3人が球根の入った袋を受け取った。山田教育長は「奈緒さんは五輪で夢と希望を与えてくれた。今後、子どもたちは花を見て優しさと人を思いやる気持ちを育ててくれると思う」と感謝した。
小平選手は10月の全日本距離別選手権を最後に現役引退の意向を示している。
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