長野放送
北アルプスの焼岳で火山活動が活発になったとして気象庁は24日、噴火警戒レベルを「2（火口周辺規制）」に引き上げました。これを受け、長野県松本市は上高地などからの入山を規制しました。
焼岳は山頂付近で緩やかな膨張が続き、23日夜11時から24日午後3時までに微小な火山性地震を49回観測しました。
気象庁は「火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生する可能性がある」として、噴火警戒レベルを「2（火口周辺規制）」に引き上げました。引き上げは、2011年の警戒レベル運用開始以来初めてです。
24日の現地調査では噴気などに変化は見られなかったということです。
松本市は上高地などに看板を設置し、登山道に立ち入らないよう呼びかけました。
下山した人：
「下山した他の登山客から引き上げを聞いて怖いなと思いました」
「来週あたり行こうかなと思ったんだけど、引き上げになったら行けないね」
想定される火口域からおおむね1キロの範囲で噴火に伴う大きな噴石に警戒が必要です。
長野県庁で開かれた連絡会議で、長野地方気象台の担当者は「しばらく今の状態が続くと思われる」と述べました。
県などは、情報共有を図り登山者や観光客へ正確な情報発信を行うことにしています。
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