展覧会で審査を受ける北海道犬と飼い主
天然記念物北海道犬協会長野支部は15日、北海道犬としての資質を審査する展覧会を長野県伊那市高遠町の高遠城址公園グラウンドで開いた。県内をはじめ、北海道から四国まで全国各地から約60頭の北海道犬が参加し、審査を受けた。
犬の資質の向上や種の保存、育成を目的に開催する同会。新型コロナウイルスの影響で中止が続き、今回が約2年半ぶりの開催となった。
審査は、月齢別の八つの区分を雄雌に分けて実施。耳や目、口の形、尾の巻き、筋肉の鍛錬、歩き方の正確さなど数多くの項目で評価し、上位10頭を決めた。
友人から預かった「仁丸」を出展した、高松市の白井由貴さんは「犬のコンディションがその時々で変わるため、きょうの姿はきょうしかないというのが展覧会の面白いところ。私は審査員も務めているが、女性は一人しかいないので、女性も積極的に取り組んでくれたら」と呼び掛けた。
太田進支部長=伊那市日影=は「年々日本犬の数が減っている。展覧会を開催することで狩猟犬である北海道犬の本来の姿を見てもらいたい」と話した。
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