桃の木の手入れをする圓成寺・小菅宗真住職
桃の産地・長野市川中島町は桃の花が満開を迎えています。そうした中で4月16日、地域の寺で「花まつり」が開かれました。農家でもある住職が地域を盛り上げたいと企画しました。
桜よりもやや濃いピンクの花。桃の産地・長野市川中島町の畑では16日、満開を迎えていました。
圓成寺で行われた「花まつり」 16日
桃畑が広がる一画にある圓成寺。この日、特別な法要が営まれました。お釈迦様の誕生を祝う仏教行事「花まつり」です。
圓成寺の小菅宗真住職(40)。「花まつり」は本来、4月8日に行われるものですが、16日に行ったのには理由があります。
圓成寺・小菅宗真住職:
「私自身も桃農家ということで、桃の花が満開になる頃にお釈迦様の誕生のお祝いもしながら住民のみなさんと楽しめればと」
満開の桃の花
小菅住職が桃農家になったのは7年ほど前。高齢化などで農家の担い手不足が問題となる中、地域の役に立てればと始めました。
今は、花摘みや受粉の作業の最盛期です。
圓成寺・小菅宗真住職:
「(花の時期は)まず1回目の楽しさがある。『今年は無事に咲いてくれた』と」
作業を教えてもらうなど周りの農家と触れ合う中で、地域における桃の大切さをひしひしと感じてきました。
圓成寺・小菅宗真住職:
「川中島の桃はここで生まれて、大事に育てられている。川中島で作っている桃に皆さんすごくプライドや誇りを持っている」
NBS長野放送
川中島の桃でさらに地域を盛り上げたい。そんな思いで今回初めて満開の桃の花に合わせて「花まつり」を開きました。音楽の演奏や、桃を使ったお菓子の販売なども行い地域の住民などが楽しみました。
訪れた人:
「いろんなものがあって、桃の花も見られたから楽しかった」
「毎年、何気なく見ている桃の花ですけど、こうやってみんなが集まれる機会になればいい」
祭りを手伝った地元の住民:
「第1弾として小規模でもやってみようということで、来年はもっと大規模にやりたい。(住職は)積極的に活動されているのでありがたい」
来年以降も、住民自治協議会などと連携して開催していく予定です。桃の産地・川中島の新たな春の恒例行事となりそうです。
圓成寺・小菅宗真住職:
「私が思っているお寺は、いろんな人が交差する場所だと。こういうお祭りとかをして地域を盛り上げていきたい」
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