下諏訪町役場1階で始まった立体模型上に御柱映像を投影する展示
長野県下諏訪町を中心とする諏訪の地形が一目で分かる立体模型(ジオラマ)に諏訪大社下社御柱祭の映像を重ね合わせる展示が5日、下諏訪町役場1階で始まった。プロジェクションマッピング技術を駆使し、過去の御柱祭下社の映像をジオラマ上に投影する視覚的に楽しめる展示。防災情報も映し出す仕組みで、製作者は御柱祭のPRだけでなく、地域の防災教育にも役立ててほしいとしている。
ジオラマおよび映像は、上社版と下社版が製作されている。ジオラマは横浜市を拠点に全国の自治体と連携して防災活動に取り組む防災ジオラマ推進ネットワーク代表の上島洋さん(51)=岡谷市出身=が、映像(プロジェクションマッピング)はコンピューターグラフィックスクリエイターの加藤匠さん(29)=下諏訪町=が手掛けている。
下社版のジオラマは段ボール製。大きさは縦横1メートル。6000分の1の縮尺で、標高が30メートル上がるごとに5ミリの段ボールを重ねて諏訪の地形を立体的に再現している。
映像は長さ約2分30秒。最初の30秒は県のハザードマップに掲載されている急傾斜地や浸水域などのデータを投影し、後半2分は棚木場からの山出し、萩倉大曲を通る御柱、木落し坂を落ちる御柱、建て御柱などの映像をジオラマ上に映し出す。
上島さんは「御柱祭の盛り上げの一助になるだけでなく、展示が終わった後も地域の防災教育のために活用してもらえればうれしい」と話していた。
下社版は14日からJR下諏訪駅舎内の下諏訪観光案内所で、25日からは駅前交流情報拠点「ら。shirotori」で展示。ゴールデンウイーク後にはおんばしら館よいさでも展示する。上社版は現在JR茅野駅前ビル・ベルビア内のワークラボ八ケ岳で展示している。
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