長野放送
7年目ごとに開催される奇祭「諏訪大社御柱祭」が始まりました。感染対策のため、御柱をトレーラーで運ぶ異例の内容となっています。
祭りの幕開けを告げる「上社山出し」。木遣りが高らかに響く中、最も太い「本宮一」など8本の御柱がトレーラーに積まれ、「綱置場」を出発しました。
本来、1000人から3000人の氏子たちが綱で引っ張って運びますが、密集を避けるためトレーラーで運び、坂を下る「木落し」や川を渡る「川越し」の見せ場はなくなりました。
御柱はトレーラーに積まれたまま、「川越し」の代わりに川の水を放水して清められました。
1200年以上の歴史の中で初めての内容となっていますが、氏子たちの表情は晴れやかでした。
氏子:「真心を込めて神事、トレーラーの曳行を見守りたい」
今月8、9日の「下社山出し」もトレーラーによる運搬になる予定で、急斜面を下る豪快な「木落し」は見送られます。
御柱祭は来月、「里曳き」が行われ、境内に新しい御柱が建てられます。
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