スタート地点の伊那市陸上競技場を一斉に飛び出す男子の選手
長野県の伊那路に春の到来を告げる男子第45回、女子第38回春の高校伊那駅伝(県高校新人駅伝)が20日、伊那市陸上競技場を発着点に行われた。県内外から男子男女120(男子83、女子37)チームが出場。晴天の下で中央アルプスと南アルプスを望みながら、伊那谷の地形を生かした起伏に富むコースでたすきをつないだ。
男子は市街地を通り高遠町商店街を折り返す6区間42.195キロで競い、佐久長聖が4年ぶり8度目の優勝。2区で首位に立って以降は順位を譲らず、2時間6分43秒の大会新記録をマークして2位の学法石川(福島)に3分21秒の大差をつけた。前回優勝の洛南(京都)は3位だった。
女子はJR伊那北駅と西春近柳沢で折り返す5区間21.0975キロのコース。昨年末の全国高校駅伝で3位の神村学園(鹿児島)が1時間10分13秒で初優勝を飾った。長野東が1分48秒差の2位。立命館宇治(京都)が2年連続の3位となり、前回優勝の大阪薫英女学院が4位に続いた。
昨年に続いて新型コロナウイルス感染対策として陸上競技場や中継所、沿道での応援、観戦の自粛が求められる中での開催。主催者によると当初は184(男子122、女子62)チームがエントリーしたが、学校や自治体の方針、選手のけがなどを理由に男子39チーム、女子25チームが参加を取りやめた。
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