「三区山の神神社」に向けて御柱を曳く氏子たち
長野県岡谷市長地出早の山林にある同市東堀区、西堀区、横川区の「三区山の神神社」で6日、御柱祭が行われた。新型コロナウイルス感染防止のため、通常より規模を縮小して実施。各区代表の氏子40人が御柱を曳き建て、山の安全と地域住民の多幸を願った。
三区山の神は1937(昭和12)年にまつられ、翌38年3月に初めて御柱祭が行われた。以来、御柱年の3月に行うのが慣例になり、今回で15回目。今年は感染対策のため、一般の氏子の参加を見送り、通常は1キロほどの曳行路も約100メートルに短縮して行った。
御柱は今回の当番を務める横川区の区有林で伐採したヒノキで、最も大きい一の柱は長さ約6メートル、太さ約20センチ。氏子たちは木やりの合図で曳行を開始。和やかな雰囲気の中、「よいさ」の掛け声ととも神社に御柱を曳き着け、四隅に建てた。
横川区の竹澤幸男区長(72)は「人数は前回の5分の1以下とさみしいが、山の神様も喜んでくれたと思う。諏訪大社御柱祭や秋の小宮祭はぜひにぎやかにやりたい」と願っていた。
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