リンゴ農家・田中英男さん
13日に行われた北京オリンピックのスピードスケート女子500メートル。台風19号の被災地・長野市長沼地区のリンゴ農家も小平奈緒選手にエールを送りました。被災地を励ましてくれた感謝を込めて…。結果は17位でしたが、「よく頑張った」とねぎらいました。
自宅のテレビでレースを見守る長野市赤沼の田中英男さん。
田中英男さん:
「汗が出てきたよ」
特別な思いを抱えながら小平選手を応援しました。部屋に飾られた手作りの旗には「りんごの里長沼から応援しています」の文字。
田中英男さん:
「ぜひとも金メダルをとってもらいたいという気持ちで、陰ながら応援している」
代々続くリンゴ農家の田中さん。2019年の台風19号災害で自宅や畑が大きな被害を受けました。
先が見通せない状況の中で、大きな励ましとなったのが小平選手の存在です。
田中英男さん(先月):
「『被災のみなさん元気を出してください』という赤いリンゴのユニフォームが何よりも励みになった」
災害直後から被災地を思い続けてきた小平選手。2020年の全日本距離別選手権では「共に乗り越えよう」という思いを込め、リンゴをあしらった赤いユニフォームで出場。
また、災害ボランティアとしても現地で活動しました。
小平奈緒選手(2020年3月):
「シーズン中もずっとずっと活動したいと心にとめていたので、少しでも力になれれば」
田中さんはこうした姿に感動し、所属先を通じてリンゴを贈りました。
すると、小平選手がお礼にと田中さんの家を訪問。畑仕事で不在だったため会うことはできませんでしたが、小平選手はあるものを置いていきました。リンゴのイラストの絵手紙です。
田中英男さん(先月):
「『体に気を付けてリンゴづくりに励んでください』という励ましの言葉。これには感動しました」
すっかり小平選手のファンとなった田中さん。昨年末の代表選考会では応援旗を持って会場からエールを送りました。
そして、13日夜の女子500メートル。
田中英男さん:
「がんばれ、がんばれ」
小平選手の結果は17位。
田中英男さん:
「あー。まあ、よく頑張った」
小平選手をねぎらった田中さん。17日の1000メートルも、テレビの前から応援する予定です。
田中英男さん:
「精いっぱいやられたんじゃないですかね。力を出し切ったと思うんですけど。元気を出してもらって、(1000メートルも)優勝につながるような気持ちでやってもらいたい。私どもも応援します」
長野放送[/MARKOVE]