八剱神社の総代から氷を受け取り、その重さを体験するツアー参加者(左)
諏訪湖の御神渡り(御渡り)への期待が高まる中、八剱神社(長野県諏訪市)による諏訪湖観察を見学するツアーが人気を集めている。RAKO華乃井ホテルなどを運営する諏訪湖リゾート(同市高島)が行っており、23日は10人が参加。総代たちが水温を測定し、氷を割って厚さを調べる様子を見学した。同日は見物客も多く、湖畔には100人ほどが集まった。
ツアーは昨年から始まり、今年も日曜日を中心に、運営するホテル、旅館の宿泊者向けに販売してきた。湖畔で御神渡り観察の様子を見守った後、同神社に移動し、「朝御饌」と呼ばれる朝の神事に参列した。
湖畔では総代たちが割った氷を受け取り、重さを体感する一幕もあった。松本市に単身赴任中という保坂孝さん(39)=東京都=は「神秘的な景色と神事の様子を間近で見ることができて大満足。冬の諏訪湖の美しさは期待以上。いつかもう一度、今度は家族と一緒に見に来たい」と話していた。
同社の白鳥和美社長(52)は「冬の諏訪湖でしか見られないこの景色はまさに非日常。諏訪の文化と信仰を知ってもらう企画として大切に育てていきたい」と話していた。
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