黙とうを捧げる遺族(15日・軽井沢町)
長野県軽井沢町で15人が犠牲となったスキーバス事故から15日で6年。現場では遺族などが祈りを捧げ、安全を誓う「集い」も開かれました。
亡くなった大学生の父親。今年も節目の一日を迎えました。
2016年1月15日、国道18号線のバイパスを走行中のスキーバスが道路下に転落。15人が死亡、26人が重軽傷を負いました。
15日朝5時、業務上過失運転致死傷罪に問われ、公判中の運行会社社長が献花に訪れ、改めて関係者に謝罪しました。
高橋美作社長:
「当時と変わることなく、ただただ申し訳ないという気持ちで手を合わせた」
昼過ぎに花を手向けに来たのは「尾木ママ」で知られる教育評論家の尾木直樹さん。事故で法政大学のゼミ生4人を亡くしました。
尾木直樹さん:
「本当には無念だと思う。バスの安全運転の取り組みは不十分だけど、少しは進んできた、あと一息だよと(報告した)」
今年は事故後初めて、遺族の他、国やバス業界・旅行業界の関係者が再発防止を話し合い、改めて安全を誓う「集い」も開かれました。
次男を亡くした田原義則さん(遺族の会代表):
「二度とあのような事故を起こしてほしくないという思いを、より一層、決意を新たにした。6年、7年経つと、当然、風化するので記憶の片隅にとどめてもらうにはこうした(集いなどの)活動をしていくしかない」
長野放送[/MARKOVE]