辰野町で始まった医療従事者ら対象の新型コロナワクチン追加接種=町立辰野病院
長野県辰野町は11日、医療従事者らを対象に新型コロナウイルスワクチンの追加接種(3回目)を町立辰野病院で始めた。同分野に限って接種間隔の短縮を認めた国の方針に沿い、当初予定した2回目接種後の経過期間を8カ月以上から6カ月以上に縮めて計画。県内での感染再拡大や、世界的に猛威を振るう変異株「オミクロン株」への早期対応につなげていく。
医療従事者らの追加接種は21日まで、集団接種を行う。同病院勤務者をはじめ、町の歯科医師会や薬剤師会の会員、町に住民登録する上伊那広域消防の職員ら約340人が対象となる。
初日は同病院の外来診療が終わるのを待ち、午後に接種を開始。医師や看護師、薬剤師など56人が接種を受けた。いずれもファイザー社製のワクチンを使用した。
同病院リハビリテーション科で勤務する男性(39)は「高齢者と接する場面が多いので、自ら感染源とならないように注意している。追加接種を受けたので、安心して業務に臨める」と話した。
漆原昭彦病院長は「県内でも感染が再拡大する中、追加接種は重要な対策となる。今後始まる一般対象の接種も含めて多くの人に受けてもらい、地域で一体的に未然予防を図れれば」と話していた。
町では25日から、高齢者対象の追加接種も始める。火、木曜日に同病院、土、日曜日に町保健福祉センターで集団接種を行う。2月以降は国方針に伴い、2回目接種後の経過期間を7カ月以上に縮めて進める。
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