氷の厚さが増し、岸から十数メートルほど沖に出て氷を割る総代=9日午前6時42分
長野県の諏訪湖の御神渡り(御渡り)の判定と神事をつかさどる八剱神社(諏訪市小和田)の観察で9日朝、宮坂清宮司(71)は2度目の「全面結氷」を確認した。7日昼から8日にかけて一部が解氷していたが、9日朝に再び結氷し、氷の厚さも増した。
諏訪市豊田の舟渡川河口近くの観察場所で氷斧を使って穴を開けたところ、氷の厚さは約3センチ。8日夜から9日朝に掛けて新たに凍ったとみられる「一夜氷」は約2センチだった。一夜氷は気泡などがなく透き通っており、観察に集まった総代や見学者たちは「きれいだねえ」と興味深く見つめていた。
氷の厚さの確認では岸から十数メートルほど沖に出て氷を割り、厚さを調べていた。氷の下の水温は前日よりも0.4度高い0.9度だったが、諏訪湖の氷は順調に”成長”している。宮坂宮司によると、御 神渡り出現に向けて結氷と一部解氷を繰り返しながら氷が厚みを増していくという。
大久保一大総代(71)=同市杉菜池=は「来週は一時、寒さが緩んだ後、再び冷え込む予想。御神渡り出現に向け、地域の機運の高まりを感じている。そこに向けて準備していきたい」と話していた。
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