各種御柱祭資料を展示している下諏訪駅舎内の街かど博物館
長野県下諏訪町のJR下諏訪駅舎内観光案内所に併設する「街かど博物館」では、写真やポスター、御幣など、諏訪大社御柱祭の下社に関連する各種資料を展示している。訪れる観光客らは資料を眺め、御柱祭への関心を高めているようだ。
街かど博物館は鉄道資料などを常設展示する休憩スペース。御柱祭が近づいてきたことから、駅観光案内所が「広く祭をPRしよう」と徐々に祭関連資料を増やしている。
現在、壁には前回と令和4年の御柱祭ポスター、棚木場に安置されている御柱祭の御用材の写真、昭和時代に撮影された木落としの写真などを掲げている。また1926(大正15)年に南信日日新聞社(現長野日報社)が発刊した御柱祭特集の紙面も展示している。
施設内に設置されている長テーブルは、御用材と同じモミの木の巨木(直径約90センチ)の一枚板を使用したもの。テーブルの端には、萩倉郷友会と子どもらが協力して打った引綱(男綱、女綱)が取り付けられている。
このほか、令和4年御柱祭の下社山出し後に木落とし坂上に設置される観光PR用の模擬御柱の用材の先端部分、大御幣、木落としや町内の街並みをモチーフにした版画なども展示されている。
希望に応じ、観光案内所長で下諏訪町木遣保存会顧問の小松直人さんが御柱祭について解説する。小松さんは「これからも徐々に御柱祭関連の資料を増やし、多くの人に御柱祭や諏訪の魅力を発信したい」と話している。
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