べスと飼い主の宮坂美久さん
長野県原村で先日、犬が倒れていた隣人の女性を見つけ、飼い主に吠えて知らせるという出来事がありました。女性は大事には至らず、「知らせてくれたおかげで、ありがたい」と話しています。
長野県原村の飲食店「ミクハウス」の看板犬「エリザベス」。ラブラドールレトリバーの2歳のメスで、普段は「ベス」と呼ばれています。好奇心旺盛で少々、やんちゃですが、先日、大手柄をあげました。
NBS長野放送
10月上旬の夕方、飼い主の宮坂美久さんが外出先から店に戻ると留守番をしていたベスが吠えたてました。
飼い主・宮坂美久さん:
「『こっち、こっち』と言って私を連れてきて、『あっち、あっち』って言って」
「べス」が吠える方向に目を向けると―
飼い主・宮坂美久さん:
「最初は洗濯物が落ちているのかなと思ったら、頭が見えて、女性が倒れていた」
隣人の女性とべス
デッキで倒れていたのは、隣人の女性。当時の状況をうっすらと覚えています。
ベスに助けられた女性:
「遠くからいつもより甲高い声でべスが『起きて』って言うふうに聞こえた」
すぐに救急搬送された女性。持病の悪化も心配されましたが、大事には至りませんでした。
NBS長野放送
お隣同士ということで毎日のように顔を合わせていた女性と「べス」。それが、緊急事態でも役に立ったようです。
ベスに助けられた女性:
「(吠えなかったら)たぶん死んでいたと思う。体が冷たくなっていくのを感じたから。年中、可愛がっているから、べスは私が体が弱いというのも多分わかっている。ありがとうね」
飼い主・宮坂美久さん:
「よく教えてくれたなって思いました。もしベスが『こっち、こっち』ってやんなかったら普通に部屋に入れていたと思う」
異変を知らせ、隣人の命を救った「ベス」。やんちゃで頼もしい存在です。
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