長野放送
大切な人との看取りや死別について考える市民講座が松本市で開かれ、訪問診療に携わる医師が自宅で死を迎えた患者や家族の様子を語りました。
お寺で開かれた市民講座は身近な人の死に接した遺族の心のケアに取り組む「ケア集団ハートビート」が主催し、市内で訪問診療中心のクリニックを運営する医師の瀬角英樹さんがおよそ40人の前で講演しました。
瀬角さんは「死は機械や医師が判断するのではなく、その患者に寄り添う人との間で決まるもの」と話し、自宅で亡くなった患者との経験を語りました。
瀬角医師:
「亡くなる方の周囲にご家族がいて、患者さんが亡くなる時に泣くんですけど、笑うんですよね。その人が生きていた名残だったりそういうものが家の中にいっぱいある。涙と共に笑いがある、そういう死を迎える送り方って素敵だなって感じました」
参加者:
「生きてきた人たちの思いで区切りがついた時っていうのが一番最後という節目を迎えるというのが正しいのかなと感じましたし大切にしていきたいです」
市民講座はあと2回開かれます。
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