御柱仮置き場で木やりを奉納する諏訪市木遣保存会員
長野県諏訪市木遣保存会は20日、来春の諏訪大社式年造営御柱大祭(御柱祭)で上社に曳き建てられる御柱8本が置かれている茅野市玉川の「仮置き場」で、木やりを奉納した。会員10人が訪れ、御柱や柱が切り出された御小屋山に向かい、「コロナの終息お願いだ~」などと自慢ののどを披露した。
同保存会は、通常の御柱祭では柱の本見立てや伐採に随行し、木やりで祭りの機運を盛り上げている。今年の本見立てや伐採は新型コロナウイルスの感染防止で人数が制限され、活躍の場がなかったことから、初めて仮置き場での木やりを奉納した。
会員らはそろいの法被に身を包み、「清めたまえよ 山の神」「御小屋の神様 お願いだ~」などとコロナの終息や安全を祈願。柱の見学に訪れていた観光客は「偶然訪れて、感激した」などと話し、その様子を動画に納めていた。
竹森笑子会長(67)=諏訪市湖南=は「私自身も御小屋山を訪れたことがなく、見立てや伐採に参加できなかったことは残念。コロナ下の御柱祭ではなく、いつもの御柱祭になることを、山の神様に祈りたい」と話していた。
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