長野1区で当選した自民党・若林健太さん(長野市 10月31日夜)
10月31日、投票が行われた衆院選。その差6000票と「県内最激戦」となった与野党対決の1区を振り返ります。
7回目の当選を狙った立憲のベテランに挑んだのは、自民党の元参院議員で元農水大臣の息子。
熾烈な選挙戦を制したのは、自民党の若林健太さん。1区では12年ぶりとなる自民の議席奪還です。
選挙戦では篠原さんを意識して「1区の空気を入れ替える」と訴えました。
長野1区で当選した・若林健太さん(31日夜):
「(参院選落選後の5年半)全力で駆け抜けるだけでしたので、結果はどうなるというのは分からなかったですけど、本当に幸せです。批判や文句の中に未来はない。
地域発展のために前向きに取り組む、そういう政治を取り戻したい」
立憲・篠原孝さんは、若林さんにおよそ6500票、及びませんでした。
篠原孝さん(31日夜):
「朗報ではなく、芳しくない結果となったこと、私の不徳の致す限り。深くおわび申し上げる」
その後、比例で復活当選を果たしたことが伝えられ、安堵するものの…
比例復活当選した・篠原孝さん(31日夜):
「野党共闘の先鞭を切っているその私が勝たなかった、簡単にいうと立場がない。それが果たせなかったことは悔しいです」
激戦から一夜明け、若林さんは与党議員として地域の課題に取り組むと抱負を語りました。
長野1区で当選した・若林健太さん(1日朝):
「地域にはさまざまな停滞した課題がありますので、しっかり取り組んでひとつひとつ解決する。結果を出せる政治を取り戻したいと思っています」
一方の篠原さん。県連の代表を辞任する意向を示し、野党共闘の在り方を見直す考えも示しました。
比例復活当選した・篠原孝さん(1日朝):
「野党共闘が国民にちゃんと理解されていないという問題がある。考えの違うところと一緒にやっていいのかと(いう疑問に対し)そういう説明まで一人一人の有権者までできるのか、これからはそれが課題」
アナウンサー:
「1区は前回に続いて自民と野党統一候補の一騎打ちでしたが、自民の新人に軍配が上がりましたね」
記者:
「接戦となりましたが、野党側は前回以上の結束力、勢いを作り出せず、1万票ほど減らしました。逆に、参院選に敗れてから地道に活動してきた若林さんは、組織力を生かし前回の自民候補より4万票以上、上積みしました。自民が底堅さを見せる一方、野党側は共闘の意義や目指す方向性を明確に打ち出せなかった印象が残ります」
長野放送[/MARKOVE]