保護された犬「モナ」
街をはいかいしていた犬のその後。2023年2月、長野県箕輪町で首輪をしていない犬がさまよい、保護された。逃げ出したのか、遺棄されたのかは不明で飼い主も現れないが、新たな家族と出会い、静かに暮らしている。
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■はいかいしていた犬 野沢さん家族で暮らす
保護された犬「モナ」とモナの飼い主になった野沢柊さん
公園を散歩する親子と一匹の犬。
野沢柊さん(11):
「モナ、モナ」
野沢めぐみさん、柊さん親子と「モナ」
犬の名前は「モナ」。
メスの雑種だ。
「尻尾が長く、耳が大きい」
野沢柊さん(11):
「尻尾が長いところと、耳が大きいところとか、かわいいなみたいな」
「モナ」は2月、箕輪町の住宅街をはいかいしているところを保護された。今は辰野町の野沢さん家族のもとで暮らしている。
■さまよう犬を見つけ 「かわいそう」
野沢さん一家は偶然、道路をさまよう犬を見つけた (2月26日撮影・提供 野沢めぐみさん)
2月25日、箕輪町上古田区周辺で犬がはいかいしていると役場に通報があった。首輪やリードをつけておらず町は住民に注意を呼びかけ、警戒にあたる。
野沢さん一家はその翌日、偶然、道路をさまよう犬を見つけた。
その時、長男の柊さんは…。
野沢柊さん(11):
「おばあちゃん家の近くでこの子を見つけて、その日寒かったので、モナ寒いかなって思って、1時間くらい走って捜しました」
犬をかわいそうに思い保護しようと捜したが、見つからなかった。
■牧場の犬と仲良く 警戒心を解いて捕まえる
提供・箕輪町
その2日後…。
(記者リポート)
「犬は牧場の一角で保護されました。保護される1週間ほど前から毎日のように現れていて、この牧場で飼われている犬と、毎日のように遊んでいたということです」
モナは、牧場で飼育されている犬と仲良く遊んでいたという
牧場の管理人:
「(捕獲の1週間前に)うちで飼っている犬がワンワンほえて、(扉を)開けた瞬間にダッと行ってしまった」
牧場周辺に現れるようになった犬。牧場の犬とじゃれあう様子も見られたという。
牧場の管理人:
「首輪もしていなかったし、ご飯食べているかわからなかったので、保護してあげなきゃなという気持ちでしたね」
28日の夜、住民は餌をやりながら少しずつ警戒心を解き、3時間ほどかけて捕まえた。
牧場の管理人:
「うちの犬とすごく仲良くなって遊ぶ時間も長くなっていたので、その中で(餌を)手に持って少しずつ近づいていったという感じ。(どんなふうに過ごしてほしい?)元気よく健やかに(過ごしてほしい)」
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