今季の諏訪湖のワカサギ釣りについて、3季ぶりに規制を行うことを決めた連絡会議
長野県諏訪地域振興局農業農村支援センターは19日、諏訪湖のワカサギ資源の確保を目的に今季の漁と釣りの対応を協議する連絡会議を諏訪市渋崎の諏訪湖漁業協同組合で開いた。9月現在の推定資源尾数が過去5年間の同期平均推定値の約4割にとどまっていることから、資源尾保護のため3季ぶりに規制を行うことを確認。釣り舟の釣り時間を制限し、投網量を週1回1時間に限る。出席した24人が同意した。
県水産試験場諏訪支場(下諏訪町)によると、同月28日に実施した魚群探知機による資源量調査での推定尾数は1510万尾。遡上不足により今春の放流卵が1.2億粒と例年の7分の1ほどだったことなどの影響があり、過去5年間の9月の平均推定値3681万尾を大きく下回った。同月24日の試験獲りの結果では、個体の体重、体長ともに過去5年間の平均より大型となっており、平均体重は3.5グラム、平均体長は66.4ミリだった。
諏訪湖釣舟組合や一般の釣り人の釣り時間は、午前7時~午後3時30分。釣り量の上限は設けない。期間は12月1日~来年5月31日。釣舟組合の中澤滋組合長は「組合としては影響はないが、ワカサギが少ないのが心配。お役に立つことがあれば協力したい」と話した。採卵事業に伴う禁漁区は昨年に引き続き、上川、島崎川河口域に設ける。
漁協の武居薫組合長は「来年のために資源尾を確保するため、漁師には我慢してもらう。釣り人にも節度をもって釣りを楽しんでほしい」と協力を呼び掛けた。
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