富士見町在住の競技者宮原雅さんに教わり、アーチェリーに挑戦する子どもたち。「的に当たるとうれしい」と夢中になった
長野県富士見町地域スポーツクラブは16日、アーチェリー体験会を同町乙事の町民広場キャンプ場で開いた。地域の園児と小学生を中心に5~68歳の31人が参加。町在住の競技者で日本代表チームにも在籍していた宮原雅さん(37)に基礎から教わり、アーチェリーの醍醐味(だいごみ)に触れた。県内で2028年に開催予定の国体を見据えた県の競技人口拡大事業の一環で行った。
東京五輪での日本勢の活躍もあって、申し込み開始から2日間で定員に達した。宮原さんの妻で代表チームにも在籍した明日香さん、上田東高出身で昨年度の全日本選手権に出場した長澤宏平さん、県協会関係者も講師を務めた。
子どもたちは弓の持ち方や姿勢を教わり、2班に分かれて3~5メートル先の的に向かって矢を放った。エアーでふわふわと浮いたボールを狙うコーナーも。宮原さんの実演にくぎ付けとなり、美しいフォームと矢の速度に驚きの声を上げた。宮原さんは「五輪などでは70メートル先にある的を狙う」と伝え、最高得点の中心の円はCDやDVDほどの大きさと解説した。
地元開催の国体の年には現在の小学4、5年生が、少年の部の主力となる高校2、3年生になる。テニスと空手に打ち込む富士見小5年の児童(10)は「的に当たるとうれしい。楽しい競技。やってみたい気持ちになった」と笑顔で話した。
宮原さんは「アーチェリーが注目されていると感じている。身近なスポーツになって環境整備も進み、富士見から競技者が出てくれば」と願っていた。
県教育委員会によると、今年度は他に長野市のライフル射撃、池田町のトライアスロンを支援する。
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