干し草のケーキに向かう3本脚の「チャッピー」。大勢のファンが4歳の誕生日を祝福した=3日、富士見町の八ケ岳アルパカ牧場
長野県富士見町の八ケ岳アルパカ牧場で3日、3本脚の雄のアルパカ「チャッピー」の誕生日を祝う催しがあった。体が小さく脚に障がいを持って生まれたが、スタッフの介助とファンの支援を受けながら歩行訓練に励み、たくましく成長。6日で4歳となる。県内外から大勢のファンらが駆け付け、”チャッピー・バースデー”と祝福した。
人間でいうと20歳代、大人の仲間入りを果たしたチャッピー。未熟な状態で生まれたものの、現在の体重は55.7キロとなり、場内で開かれるアルパカダービーで1着になることも。祝福の言葉や拍手を浴びながら、スタッフが手作りした干し草のケーキを夢中ではんだ。
成長の記録を紙芝居で紹介したスタッフは、歩行補助器具を作るための募金などに触れながら、「皆さんの応援のおかげでチャッピーも頑張ることができた」と感謝。年に数回は会いに来る山梨県甲府市の児童(6)は「3本脚で走ってすごい。顔もかわいくて大好き」。母親の恵さんは「障がいがあっても一生懸命生きている。来るたびに力をもらっています」と話していた。
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