地震直後に北アルプス涸沢カールで撮影 提供:登山者
長野県の北アルプス槍ヶ岳で落石の影響で7人が遭難し、長野県警は20日朝、4人をヘリで救助しました。1人がけがをしているということです。残る3人は自力で下山する予定です。
19日、北アルプス涸沢カールで登山者が撮影した映像です。
19日午後5時18分ごろ、岐阜県飛騨地方を震源とする地震があり、北アルプスでは各地で落石などが相次ぎました。
このうち槍ヶ岳では登山中の愛知県一宮市の男女3人パーティーなど6人が落石の影響で身動きが取れなくなり、19日、警察に救助を要請しました。
県警は20日朝、ヘリコプターで愛知県の3人を救出。けがはないということです。
ヘリで救助された愛知県の男性:
「怖かった。5分、10分前に歩いたルートの岩が落ちた。テントを張って休憩していた、ご飯も食べて、そしたら、いきなり揺れて、すごい音がして、ガラガラと。テントから外を見たら岩が落ちていて土煙が。そのあと7時、8時ぐらいまで余震があって、余震のたびに岩の落ちる音がして。下手に動いて二次災害を起こしてもいけないと思って、申し訳なかったが、ヘリの要請をしました」
また、残る3人は自力で下山しているということです。
一方、20日朝になって槍ヶ岳では東京都の61歳の男性が落石でけがをしていることがわかり、ヘリで救助し病院に搬送しました。命に別状はないということです。
19日は、岐阜県飛騨地方を震源とする地震が12回あり、県警や遭難対策協議会は登山者に注意するよう呼びかけています。
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