長野から応援する藤沢選手の家族 5日
5日夜、幕を閉じた東京パラリンピック。長野市出身の藤沢潔選手がメンバー入りした車いすバスケットボールは銀メダルを獲得。家族や仲間からも祝福の声があがっています。
最終日の5日に行われた男子車いすバスケットボールの決勝。日本は前回リオ大会の王者・アメリカと対戦しました。
5点リードされて迎えた第3クオーター。長野市出身・藤沢潔選手がコートに入ります。
長野市豊野町の実家では、両親ら家族がテレビで観戦し声援を送りました。
予選から守備でチームに貢献してきた藤沢選手。この日は攻撃でも魅せます。連続でシュートを決め、チームを勢いづけます。
日本は一時逆転に成功しますが、最後はアメリカに競り負け、惜しくも敗れました。
ただ、男子車いすバスケットボールのメダル獲得は初めてです。
父・文男さん:
「全部、力を出しきったって感じですね」
母・しげ子さん:
「バスケ始めたときに、きょうみたいな日が来るなんて全く想像していなかった。良くやったと思います。ほめてやりたい」
埼玉にいる藤沢選手の妻と息子も…。
妻・涼子さん:
「最後まで試合、お疲れさまでした」
息子:
「パパ、がんばりました」
銀メダル・藤沢潔選手:
「(リオ大会後)5年間、ハードなトレーニングをみんなでこなしたり、家族のような集団になっていくことができて、結果につながったのはすごくうれしい。早く子どもたちを抱きしめたい。ついでに妻も」
信州大学の車いすバスケチームを指導する奥原明男さん(62)。元日本代表キャプテンで、代表を務める「長野車椅子バスケットボールクラブ」では2007年から5年間、藤沢選手を指導しました。
奥原明男さん:
「本当に素晴らしい。ディフェンスでも頑張れるし、チャンスが来たらシュートをねじこむ彼の姿も見られただけでうれしい。潔だったら次も狙えるから、次はジャパンのキャプテンになる気持ちで頑張ってほしい」
クラブのメンバー:
「銀メダルはすごく立派。感動をありがとうという感じ」
「歴史を変えるぐらいの結果でこの先も楽しみ」
奥原さんは日本代表、そして藤沢選手の活躍が競技の普及・発展につながってほしいと期待しています。
藤沢選手を指導・奥原明男さん:
「健常者でも車いすバスケOKなので、目を向けて興味を持ってくれたらありがたい」
銀メダル・藤沢潔選手:
「日本で開催して多くの方に見ていただけたというのは、僕たちが車いすバスケットボールだといい自己紹介ができた」
長野放送[/MARKOVE]