伊藤祐三市長と地元中学生がまちづくりについて語り合った懇談会
長野県駒ケ根市は1日、東中学校の生徒を対象とした「市長と語り合う会」を同校と市役所をつなぐオンライン形式で開いた。学年の垣根を越えてつくる同校のグループ「ふるさと班」の正副班長ら20人が参加し、伊藤祐三市長と懇談。10年後の市の姿に思いをはせ、まちづくりについて語り合った。
今年度、まちづくりの新たな指針となる第5次総合計画(2022~26年度)を策定する駒ケ根市。将来を担う若い世代の声を計画に反映させようと、市内中学生を対象とした初の懇談会を企画した。
生徒らは夏休み前に実施した事前学習で、市の人口や高齢化などの現状を学び、それぞれ10年後の市を見据えて「住み続けたい」「帰ってきたい」「住んでみたい」まちにするためのアイデアを発表。「こんなまちにしたい」という問い掛けでは「自然を生かしたまち」「伝統的な行事が受け継がれている」「人が集まってきて活気がある」などの意見が寄せられた。
まちづくりについては「広大なアスレチックを作る」「カフェや喫茶店、遊べるところを作る」「市をまるごと昭和にタイムスリップさせる」といったアイデアを提案した。懇談後、伊藤市長は「中学生の率直な思いを聞くことができた。その思いに応えられるよう、一つずつ積み重ねていきたい」と語った。
班長として発表した生徒(14)は、学習を通じて「駒ケ根の魅力を再発見できた」と振り返り、将来のまちについては「駒ケ根を出ていく人もいると思うが、活発なまちであればずっと住みたいと思うはず」と確信していた。
市は赤穂中学校2年の代表者と市長による懇談会を10月に開く計画。このほか両中学の生徒を対象としたまちづくりに関するアンケート調査も実施している。
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