「時短授業」を始めた松本市立二子小学校 30日
子どもの感染拡大を受けた対策です。長野県松本市の小学校で8月30日から授業時間の短縮が始まりました。ただ、しわ寄せが家庭や放課後の居場所に及びかねないという不安も聞かれます。
5年2組の担任:
「きょうから授業が5分短縮になります」
「時短授業」が始まった松本市の二子小学校。市教育委員会の方針で、来月7日まで授業時間を45分から40分にしたり、課外活動を中止したりして在校時間を短くします。
児童:
「今は新規感染者が増えているので、短縮授業は良いことだと思います」
「勉強が苦手なので、時間が短くなってちょっと困る部分も」
給食は引き続き『黙食』です。
毎日10分ある読書の時間も無くしました。
短縮により、下校時間は50分から1時間ほど早まり、低学年は午後2時20分の下校となりました。
二子小学校・大和正秀校長:
「短縮になるのはやむを得ない。限られた時間の中で、学べることをきちんと学んでほしい」
一方、下校した児童の一部は、放課後に子どもを預かる「児童センター」へ。放課後の居場所となるこうした施設は学校に比べると狭く、より感染対策が困難で、別の施設では小学生と職員合わせて10人が感染するケースも発生しています。
市はできる限り利用を自粛するよう呼びかけていますが、保護者からは困惑の声も聞かれます。
保護者:
「利用時間を長くしないように、早めに迎えに来るようにしています」
さらに、施設側からは下校が早まった分、預かる時間が延びるというジレンマを抱えています。
松本市の臥雲義尚市長は、こうした施設を利用する市の職員には優先的に在宅勤務をさせ、施設への負担を軽くさせる方針を示しました。
長野放送[/MARKOVE]