市制施行80周年を記念して霧ケ峰の伏流水で作った「諏訪の水」と諏訪市水道局職員
長野県の諏訪市は、市制施行80周年記念のペットボトル水「諏訪の水~霧ケ峰高原の伏流水」を作った。霧ケ峰水系の水道原水を取水してペットボトルに詰めた非売品で、8月10日の市制施行80周年記念式典や市主催のイベントなどで配布し、「おいしい水」が水道で飲める諏訪市の魅力をアピールする。
霧ケ峰高原にある水道水源14カ所(いずれも湧水)から集まる水を「足倉配水池」(諏訪市上諏訪)に入る手前で取水し、委託業者「信州エコプロダクツ」の工場(塩尻市北小野)に運び、非加熱処理をして500ミリリットルのペットボトル容器に詰めた。7月14日に取水し、同27日に市水道局に納品されたという。
事業を考案した水道局によると、水質は軟水で味にくせがなく飲みやすいのが特長。お茶やコーヒーのほか、乳幼児向けの粉ミルクにも適している。ニッコウキスゲが咲く霧ケ峰と立石公園から見た諏訪湖の写真、市制施行80周年を記念して作ったロゴマークをラベルに掲載し、爽やかなイメージを伝えた。
ペットボトル水は事業費50万円で2千本作った。市制施行80周年記念式典や9月から始まる諏訪湖DEウオーク(申し込み受け付け中)など、市主催イベントなどで参加者に配布する。販売は予定していない。
水道局の茅野徳雄局長は「霧ケ峰水系の豊富な湧水は諏訪市の約4割に供給する重要な水源です。霧ケ峰をイメージしながらおいしい水を飲んでいただき、霧ケ峰を大切に守っていく意識を持っていただけたら」と話した。
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