長野放送
伝統野菜です。長野市篠ノ井に伝わる「小森茄子」の生産者を増やそうと、地元の農業高校で育てられた苗が、農家などに配られました。それぞれで植え、早ければ6月下旬にも収穫を迎えます。
農家:
「どう?」
生徒:
「そのくらいで大丈夫です」
農家:
「このくらいでいいね」
丁寧に植えられていくのは、信州の伝統野菜「小森茄子」の苗です。先週、更級農業高校の畑で、生徒や地域の農家が、定植作業を行いました。
小森茄子は、長野市篠ノ井小森地区原産の丸ナス。大きめの玉で、果肉が厚く、密度も高いのが特徴です。
明治の頃から栽培され、「おやき」などにして食べられてきました。
しかし、栽培しやすい改良品種に押されて生産は徐々に減少し、現在、栽培しているのは1軒の農家と更級農業高校だけです。
そこで県などが「協議会」をつくり、生産拡大に向けた取り組みをスタート。
今年1月には生徒や農家が一緒に種まきをし、高校の農業用ハウスで苗が育てられてきました。
およそ4カ月がたち、苗は順調に成長。高校の畑に植えられた他、栽培を希望する農家など27人に無料で配布されました。
苗を受け取った人:
「どういうナスになっていくのか、非常に楽しみ。地元のものだから頑張りたい」
更級農業高校3年・友金圭さん:
「自分たちが授業内で頑張ってやってきたものを農家さんたちが受け取ってくれて、また食べられる人が増えればいいなと思います」
市内に住む堀川安子さん。
友金さん:
「たくさん収穫してください」
堀川さん:
「ありがとう」
23本の苗を受け取り、早速、畑へー。
収穫したナスは家族が営むおやき店で提供されるということです。
堀川安子さん:
「大切なものを私たちが携われて、この機会をいただいて素晴らしいチャンスをもらった。紫色に輝いたナスが想像できる。収穫がすごく楽しみ」
それぞれの畑で育てられていく「小森茄子」。早ければ、6月下旬にも収穫を迎えます。
長野放送[/MARKOVE]