中央アルプス千畳敷カールの剣ケ池付近に広がる高山植物コバイケイソウの群落=29日午後0時28分
標高約2600メートルの中央アルプス千畳敷カール一帯で、高山植物の花が一斉に咲き、見頃を迎えている。29日にはカール内の遊歩道や各登山道を歩く人たちが、今が盛りと咲く花々にカメラやスマートフォンを向け、熱心に撮影する姿が見られた。
今年は、年によって咲く花の数に差が出るユリ科のコバイケイソウが各所に大きな群落を形成するほか、カール周辺では花弁のピンク色が美しいヨツバシオガマ、花に黄緑色の模様があるミヤマクロユリ、登山道周辺には紫色のチシマギキョウ、鮮やかな黄色のシナノキンバイ、純白のイワツメクサなどが見られる。
友人と群馬県から訪れた大條真弓さん(56)は「花に囲まれて自分が絵の中にいるよう」と感激。友人の松本美奈子さん(52)は「すごくきれい」、高梨恵美子さん(58)は「とっても感動的。本当に来てよかった」と喜んだ。
ホテル千畳敷の大槻俊樹支配人は「今年のコバイケイソウは相当な当たり年。ほかの花もまだ楽しめるので、ぜひお越しを」と呼び掛けた。
[/MARKOVE]