佐久市立国保浅間総合病院
佐久市立国保浅間総合病院で2015年12月、分娩が早く進み母体から出た赤ちゃんが床に落下し頭蓋骨骨折などのけがを負う医療事故があったことがわかりました。市は治療費や慰謝料として147万円余りの損害賠償金を支払うことで仮合意したということです。
病院によりますと、2015年12月、入院していた妊婦が陣痛室から隣にある分娩室に助産師の介助のもと移動し、分娩台に上がろうとしていたところ、母体から赤ちゃんが出て床に落下したということです。
病院は妊婦が過去に出産経験のある経産婦だったことから、「分娩が早く進むことも考えられたが、赤ちゃんをしっかり押さえていなかった」として、事故を回避する行動と判断ができていなかったことなどが事故の原因と説明しています。
赤ちゃんは頭蓋骨骨折などのけがを負い、市外の病院に転院して手術を受けたということです。命に別条はなく、後遺症もないとしています。
佐久市は2023年2月、家族に治療費や慰謝料として147万円余りの損害賠償金を支払うことで仮合意したということです。
病院は分娩室に移動する前に妊婦の様子をより慎重に確認すること、また、移動する際は助産師2人以上で介助し、1人は赤ちゃんが落下しないように押さえるといった再発防止策をとっているとしています。
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