青木政憲容疑者(31) 長野中央警察署に移される(5月26日夜)
長野県中野市で女性2人が刺され、警察官2人が猟銃で撃たれて死亡した事件。警察官1人を殺害した疑いで青木政憲容疑者(31)が逮捕・送検されています。
男女4人が死亡
この事件では、まず、容疑者の自宅近くで竹内靖子さんが襲われたとみられます。竹内さんと一緒にいた村上さんは逃げましたが、およそ150メートル先の畑でナイフで刺されたということです。この時に110番通報があり、駆け付けた警察官・池内卓夫さんと玉井良樹さんも猟銃で撃たれました。玉井さんは、さらにナイフで刺されています。110番通報があってから警察官の池内さんが撃たれるまではおよそ10分ほど。その10分で容疑者は次々に襲ったとみられています。事件当日、何が起きていたのか。そして、なぜ被害者が狙われたのか、まとめました。
事件現場周辺(5月25日)
事件は静かな田園地帯で起きました。25日、午後4時ごろのことです。
事件を目撃した人:
「畑作業をしていたんです。そしたら『誰か助けて』と女の人が走ってくるのが見えた。男が追いかけてくるのを見て、これはやばいかなと思って『おじさん助けてください』と言って、そんなことしている間に男に追いつかれて、3メートルくらい手前で捕まって。左胸にサバイバルナイフみたいなでかいナイフで刺した。『殺したいから殺してやった』って」
その後、ナイフを収めて立ち去ったという青木容疑者。
男性はすぐに110番通報しました。
警察官2人が乗っていたパトカー
心肺蘇生にあたった別の男性は…
心肺蘇生した男性:
「『撃つぞ撃つぞ』という感じで笑っていた」
110番通報を受けパトカーが急行。
運転席に池内卓夫巡査部長、助手席に玉井良樹警部補が乗っていました。
そこに、猟銃を持った青木容疑者が現れ、運転席に銃口を向けます。
心肺蘇生した男性:
「バーンって音だけ(聞こえた)。見てない、逃げるのに必死で。犯人はそのまま自宅の方へ向かって行ったので。(パトカーの警察官は)どんな状況でいるのかなと思って近寄った。運転席側の警察官はうなだれていた、頭だけ動いていた」
2人とも窓越しに撃たれたとみられています。
容疑者は「射殺されると思って先に撃った」などと話しているということです。
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