戸隠そばモンブラン(2000円 ※数量限定)
長野市戸隠地区のそば店が、コロナ禍で使う頻度が減った2階をカフェにして「そばスイーツ」を提供している。夫はそば店、妻はカフェ。2つの顔でアフターコロナを見据えた挑戦を始めた。
■「戸隠そば」の後は「そばスイーツ」
天ざる(1720円)
さっとゆで上げたそばを、水でしめて、盛りつけは「ぼっち盛」。
野菜やエビの天ぷらも。
仁王門屋
戸隠神社中社の門前に店を構える「仁王門屋」。その名の通り、仁王像が迎えてくれるそば店だ。
店主・横川幸喜さん(61)
そばを打つのは、店主の横川幸喜さん(61)。
店主・横川幸喜さん(61):
「(そば打ち歴は?)何年だろう、40年くらいですか。毎日、早朝から起きてやっています」
cafe a-hum(あうん)
1階では、そば打ち。
2階では、妻の理恵さん(57)がカフェの準備。
店名は仁王像にちなみ「cafe a-hum(あうん)」。4月22日にオープンした。
妻・理恵さん(57)
妻・理恵さん(57):
「10代の頃から喫茶店がやりたくて、長年の夢がかなったって感じ」
右:そばシュークリーム(500円 ※2ヶ) 左:戸隠そばモンブラン(2000円 ※数量限定)
提供しているのは、「そばシュークリーム」に「そばモンブラン」。
1つの建物に2つの店。
夫婦がアフターコロナを見据えて始めた挑戦だ。
■コロナ禍で厳しい経営に
仁王門屋は1965年に幸喜さんの母・タキイさんが創業(画像提供:仁王門屋)
仁王門屋は昭和40(1965)年に幸喜さんの母・タキイさんが創業。
幸喜さんは2代目として店に入り、理恵さんと結婚してからは、夫婦で店を営んできた。
かつては多くの観光客が訪れ店も繁盛 左・戸隠神社 右・スキー場(当時)
店主・横川幸喜さん(61):
「昭和45年くらいから(戸隠に)そば屋がどんどん増えていって、高度経済成長期だったのでマイカーではなくて、バスで観光客が来て、当時はすごい人だった。今、100、120万人くらいですかね。その頃は250万人とか、そのくらい来ていた」
戸隠神社にスキー場。多くの観光客が訪れ店も繁盛した。
しかし、長野オリンピックが終わると、景気低迷とスキー人気の陰りで徐々に客足が減少。
改修前の2階の大広間
そして、3年前から続くコロナ禍で店も厳しい経営を強いられた。
店主・横川幸喜さん(61):
「大変なこの3年間でした。(2階は)使わなかったです。1階だけで十分間に合うくらいでしたから」
店の2階は団体用の大広間があったが、この3年間、ほとんど使われない状態に。
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