富士見パノラマリゾート・ゴンドラ山頂駅近くの山野草公園で見頃を迎えたイチヨウラン
長野県富士見町の富士見パノラマリゾート・ゴンドラ山頂駅近くにある「入笠すずらん山野草公園」で、ラン科のイチヨウランが見頃を迎えている。約10年に及ぶ保護活動により、数えるほどしかなかった株が年々増加。昨年設置した観賞路を通れば、独特の形をしたかれんな花を楽しめる。
亜高山帯などの針葉樹林内に生育する地生のラン。イチヨウの名の通り1枚だけ葉を出し、花茎が直立して花を咲かせる。丈が15センチ前後と目立つ存在ではないが、あちこちで「姉妹」と呼ばれる重なり合って咲いている場所も。6月中旬まで楽しめるという。
全国32都道府県で絶滅危惧種に指定されているイチヨウラン。同リゾートでは、わずかな個体があった園内の一角を保護区域に設定し、ササ刈りなど継続的な保護活動の成果で見てもらえる状況になった。同リゾートは「今年は新たなルートを作り、より観賞しやすくなっている。希少な山野草を見に来てほしい」と呼び掛けている。
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