霧に覆われた長円寺境内に浮かび上がる深紅のカエデ
紅葉の名所として知られる長野県茅野市玉川穴山の長円寺(宮里孝憲住職)で境内のカエデの紅葉が進んでいる。2日朝は濃い霧に覆われ、観光客やカメラマンが白と赤の幻想的な光景を写真に収めていた。宮里住職は「ちょうど5日頃が見頃になりそうです」と話している。
境内を染めるのは約100年前に京都から取り寄せたとされる十数本の「一行寺楓」。参道にそびえる樹齢300年の杉との共演や、池の周りの石仏百体観音越しの眺め、木の内側で西日を透かした構図も絶景で、訪れた人々は思い思いにカメラを向けている。
2日朝、千葉県成田市から初めて訪れた河野卓治さん(45)と秋山加奈子さん(45)は「SNSで見た以上に赤くてすごい。とてもきれいですね」と喜んでいた。
同寺では6日まで第5回諏訪紅葉三山めぐりを実施中で、フォトコンテストが行われている。上社神宮寺由来の仏像を一斉公開する「諏訪神仏プロジェクト」に合わせ、同寺が受け継いできた薬師如来立像や両脇侍立像も拝観できる。
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