北アルプス前穂高岳 提供:長野県警
2日、北アルプス前穂高岳で登山者3人が滑落し、県警ヘリなどが救助しましたが、2人が死亡しました。このうち1人の身元は判明していませんでしたが、5日、岐阜県の50代の男性と確認したと警察が発表しました。
【動画で見る】上級者向け「バリエーションルート」 男性3人滑落 2人死亡、1人重傷 北アルプス前穂高岳奥明神沢付近で発見
これまでに大阪府豊中市の会社員の男性(54歳)が亡くなったことが確認されていましたが、5日、もう一人の身元について、岐阜市の会社員の男性(52)と判明しました。
死因については、いずれも捜査中としています。
3人が発見された奥明神沢付近(標高約2500メートル) 提供:長野県警
警察によりますと、3人は雪が残る北アルプス前穂高岳の奥明神沢付近(標高約2500メートル)で倒れていました。
2日午前9時過ぎ、前穂高岳を登山していた「男性3人が滑落したとみられる」と近くの山小屋から通報がありました。
捜索に向かう隊員 提供:長野県警
県警ヘリなどが3人を救助しましたが、このうち2人は心肺停止の状態で、その後、死亡が確認されました。
また、埼玉県朝霞市の64歳男性が肋骨を折る大けがをしました。
県警によりますと、3人は同じグループではなく、1人が滑落し、下の人が巻き込まれた可能性があるということです。
資料 北アルプス前穂高岳
3人が滑落したとみられる場所は、登山道が整備されていない上級者向けの「バリエーションルート」だということです。
5月2日は天候が良く付近では雪崩の跡などは確認されていないということです。
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